共進会の役割

第12回全国和牛能力共進会の役割

「能力共進会」の名称のもと,和牛の能力と斉一性の向上を目指す本共進会も, 今回で12回目を迎えます。本共進会の特徴は、日常の登録事業を通じて、それぞれの時代の要求に応じた形で和牛改良を進めていくため、改良上の狙いを出品区の設定に盛り込み、本共進会に取り組むことによって、将来につながる優秀な素材を生産及び発掘し、これを出品展示することによって、その成果を確認し、全共後に引き継いでいくことにあります。
そのため,本共進会では,開催のねらいに基づくテーマを掲げ,その実現に努めてきました。

これまでの共進会では,

第1回(昭和41年・岡山県) 「和牛は肉用牛たりうるか」
第2回(昭和45年・鹿児島県) 「日本独特の肉用種を完成させよう」
第3回(昭和52年・宮崎県) 「和牛を農家経営に定着させよう」
第4回(昭和57年・福島県) 「和牛改良組合を発展させよう」
第5回(昭和62年・島根県) 「着実に伸ばそう和牛の子とり規模」
第6回(平成4年・大分県) 「めざそう国際競争に打ち勝つ和牛生産」
第7回(平成9年・岩手県) 「育種価とファイトで伸ばす和牛生産」
第8回(平成14年・岐阜県) 「若い力と育種価で早めよう和牛改良,伸ばそう生産」
第9回(平成19年・鳥取県) 「和牛再発見!-地域で築こう和牛の未来-」
第10回(平成24年・長崎県) 「和牛維新! 地域で伸ばそう生産力 築こう豊かな食文化」
第11回(平成29年・宮城県) 「高めよう生産力 伝えよう和牛力 明日へつなぐ和牛生産」

というテーマが設定され,それぞれ所期の成果を収めてきました。
前回大会では、第10回大会で掲げた「和牛維新」の達成を目指し、全国の繁殖雌牛の平均分娩間隔400日以内を目標に、育種価を活用した分娩間隔の短縮や種牛能力の高い雌牛の地域内保留による生産基盤の強化に取り組みました。同時に、遺伝的多様性の維持・拡大のため、地域の特色ある牛づくりの取り組みを強化するとともに、「風土の産物」とも呼ばれる和牛の魅力の発信に努めました。そのひとつとして、和牛肉の「美味しさ」を新たな角度から見つめ直す取り組みも行いました。育種価評価事業により、和牛の産肉能力とくに脂肪交雑については飛躍的に向上してきたことも踏まえ、新たな改良目標として、美味しさに関係する「脂肪の質」に着目し、客観的評価手法の確立と普及に取り組み、遺伝的能力評価に向けた体制づくりにも着手しています。今回は、これらの成果をより確実なものとしていくこととし、開催テーマを「和牛新時代 地域かがやく和牛力」として取り組みます。